星織ユメミライ 体験版 【感想・レビュー】
tonework's 最新作「星織ユメミライ」をプレイし終えたんで、その感想をば、です。
いやーようやくプレイし終えることができました。
ダウンロードしてからもう1ヶ月ほどが経ってしまっています。
こういうとき、体験版を早めに出してくれるのはありがたいなー、と実感しますね。
たまに発売1週間前に体験版公開するところなどがありますが、どないせいっちゅうねん、って感じです。
ではでは、本題。感想。
ゆったり! という感じです。
プレイ時間的な長さからしてもゆったりしているのですが、それだけでなく、作品の中身そのものも実にゆったりまったりしたものでした。
おととい感想記事を書いた「蒼の彼方のフォーリズム」の方がワクワクと胸を沸き立たせるような面白さを持っていたのとは正反対です。
「星織ユメミライ」はそのような面白さを持ったエロゲではありません。
どちらかと言えば、どっしりと、包容力のあるといった具合のエロゲだったということです。
まず、すごくわかりやすいところでいえば、山も谷もない!
特別な事件のないエロゲなんてものはたくさんありますが、そういう話ではなくて、会話や文章そのものにまったくといっていいほど起伏がなく、けれどさらさらとストーリーの上っ面を流れていくのでもなく、ただただゆっくりと物語が進んでいくのです。
いわゆるシナリオゲーでありません。しかし萌ゲーという趣きでもない。かと言って、単純に雰囲気ゲーといってしまうのも違うような気がします。
雰囲気ゲーというほど確固とした雰囲気があるわけではありません。
そういう意味でも、ゆったりという言葉がぴったりなような気がします。
雰囲気についてもう少し言いますと、公式では等身大という言葉を使って告知されていたりもしますが、そういう印象は自分は受けませんでした。
この作品と身丈を等しくする者なんていないのではないか、ということです。
体験版の範囲なので何とも言えないところではあるのですけれど、現時点では、登場人物たちの身丈というものすら自分には感じられませんでした。
というか彼らの中に、自立した何かしら、というものを感じることができませんでした。
だから等身大も何もないという感じです。
等身大ではない、ということは決してネガティブな意味ではありません。
ただこの作品が登場人物の描写を中心にすえて作られたものではないというだけです。
しかし、そうかといって雰囲気ゲーとも言えない。
じゃあ、つまらなかったのかと訊かれれば、そうでもない。面白かった。
キャラにしてもストーリーにしても雰囲気にしても、何か強烈なものをこちらにぶつけてくることはない。
だからプレイしていても作品に没入しきって徹夜してしまったとかそういう事態にはならない。
けど面白かった。
そこで、再び、ゆったりという言葉が出てくるわけです。
作品そのものがゆったりとしているのです。
何かをこちらに押し付けるわけではなく、ふわふわと寄り添いながら漂っている。
近寄ってくることはなく、けれど離れていくわけでもなく、一定の距離を保ったまま。
それが心地よいのです。
不思議な感覚です。
この感覚は、およそ長時間プレイすればするほど一層の威力を発揮するものだと思われます。
今作の特徴の一つに長大なボリュームというのがありましたから、あーこういうことかー、という感じです。
体験版の時点ですらある程度の心地よさを感じられたのですから、これが何十時間ともなれば、きっとじわじわとこの心地よさは広がっていくのだろうなと思わされた次第であります。
さらに今作の特徴のもう一つに、アフターストーリーというのがあるそうでして。
同棲、結婚、新婚生活……。
長い時間、寄り添い続けた作品・ヒロインであるならば、その楽しみはより膨れ上がるのでしょうなあ。
……などと思いを馳せるのは今は置いといて。
感想です。感想。
こっからは画像とともに。
音楽がよかった!
背景がよかった!
音楽はここでは画像ではどうしようもないので、背景だけ以下に。
いやーすごいです。
まあ音楽にしても背景にしても、OPとか公式サイトにて公開されたもろもろの時点ですごいのはわかってたんですが、こうして作品の中で直に触れてみますと、あらてめて、あはぁ~ってな感じです。
ちなみに一番上の画像は、冒頭、主人公が飛行機に乗っているのですが、その窓から見える景色、雲の流れていく様子です。
これ、実際に雲が流れていまして、リアルなアナウンスも含めて、飛行機に乗っている感を強く感じられました。
タイトル画面が空の画像を使われていて、それとシームレスに物語が始まっていくのも、あーいいなーと感じました。
逢坂そら cv桐谷華
最高です。
体験版以前から、ビジュアル公開の時点で気に入っていて、キャラクター紹介文もいい感じで、サンプルボイスも最高で、とにかく気になっていました。
そして体験版をプレイした結果……やっぱりかわいかったです。
全キャラでダントツでした。
メインヒロインっぽい立ち位置なのに登場時間が少なくて寂しかったです。
まだ序盤ですからしかたないですかねー。
それにしてもかわいい!
青空にしても夕焼けにしても、最高に空が似合う少女という感じです。
篠崎真里花 cvあじ秋刀魚
おさななじみ!
それだけでもうあとは説明不要です。
おさななじみは至高です。
今回は逢坂そらという強力なヒロインがいるのであれですが、それにしたっておさななじみですからね。
おさななじみは究極です。
全体的にはおっとりしてるんだけど、随所に見せるしっかりした感じが、おさななじみ度をアップさせています。
瀬川夏希 cv桃井いちご
卒アル委員会という後ろ盾を持ったカメラ娘。
元気! うるせー!
正直最初の方はそのうるささに辟易ともしましたが、プレイしているうちに慣れました。
そして、あー今はこんなうるさいコでも、あとあとしおらしくなったりするんかなー、などと想像してみると、むしろすべてがかわいらしく思えてきました。
Hシーン抜粋のコーナーではそのしおらしさの一端をうかがえて、この時点でとうとうノックアウトされてしまいました。
というか全キャラ共通してHシーンの初々しさがたまらんかったです。はい。
沖原美砂 cv奏雨
年上のお姉さんです。
お姉さんっていいですよね。
さっきおさななじみが至高だ究極だと言っておきながら、自分でも少しばかり節操がないかなとも思うのですが、お姉さんって無上ですよね。これより上は無いのです。
すべてを許してくれる感じ。
すべてを包み込んでくれる感じ。
あの大きな胸に抱かれて眠りたいです。
その眠りはきっと無上な安らかさで満ちあふれていることでしょう。
……こうして書くとまるで神様のようですね。
そうです神様なんです。神様ですよ、神様。
なぜエロゲ界において姉より妹のほうがもてはやされているのか。はなはだ理解できません。
鳴沢律佳 cv北見立花
書いていて気付いたけど、声優さんとヒロインの名前の読みが一緒です。
えー……ピアノ少女です。
登場の時点では人づきあいが嫌いなとっつきにくいコとして描かれていました。
途中途中でもそれは強調して描かれていました。
しかし最も主人公とエロゲっぽいことをしていたのも、またこのコでした。
人づきあいが嫌いとか絶対に嘘ですね。
こんなにガードが緩いコに誰も話しかけられないとか、ンな馬鹿なっ。
まああれですね。主人公の半端じゃない魅力の前では誰もが心を開くのだ、ということで納得しました。
雪村透子 cv有栖川みや美
あっけらかんとしたコです。
旧校舎での初登場の場面はなかなかにいい雰囲気を醸し出していました。
それにしても。
自分はこのコが何か大きなカギを握っているのではないかと踏んでいたのですが、そもそも作品内容からして大きな出来事が起きそうにないので、たぶんその予想は違ってました。
以前にかいたOPの感想の記事で、幽霊かも! とか言ってたのが恥ずかしいです。
いやでもまだわかりません。
いやというか、そこらへんはもうどうでもいいや。
下のCGの表情がコロコロ変わったのがかわいくてよかったです。
ヒロイン全員集合。
キャンプに来たのに、なぜか室内ゲームを始める面々。
提案者である主人公の頭をぶっ叩きたいです。
また来たいね、みたいなことを言っていたので、そのときこそは、川釣りとか山散策とか草原でフリスビーとか、せめて芝生に寝っ転がるだけでも、してほしいですなあ。
キャンプでは最後に温泉に入りました。
そして女性専用の露天風呂に入り込んでガールズトークの盗み聞きをひとしきり楽しむ主人公。(いちおう過失)
しかしここでバレたりしないのが今作の主人公。
しかもこの直後、温泉を出たあと、何でもないような顔をしてヒロインズと楽しげな会話を繰り広げだしますからね。
この主人公の末恐ろしいさを垣間見られた瞬間でした。
我妻。
高名な建築家らしい。
この人との絡みのときの主人公は真剣そのものでした。
と言いますか、建築関係の話のときはけっこういい感じの話をしていたりしました。こっちをメインに1本エロゲができそうなくらい。
ハーレムについてのエトセトラ。
……という感じで、この辺で記事を締めようと思います。
では、以上。
星織ユメミライ! 体験版! 感想もしくはレビュー! でしたー。
この作品のプレイの仕方としては、ゲーム内時間の1日ずつを、現実世界の1日ずつでプレイしていくのがちょうどいいのかなーと思いました。
いろんな作品をどんどんとプレイして刺激を得たい! という人には向いていなさそうです。
1つの作品と末永くつきあってのんびりとプレイしていきたい。 という人には向いていそうです。
この作品に対する感じ方でその人が何をエロゲに求めているのかがわかりそうな感じです。
あと、これは体験版とは関係ないことなのですが。
個人的に今作は、このブログを始めてから今まで、最も多くの記事を書いてきた作品なので、思い入れが強かったりします。
ブログの背景とかトップにもこの作品の素材を使っていますしね。
しかもこの作品を扱うと毎回の記事がやらたと長くなってしまったりしていたのも、今となっては感慨深くあります。
これからブログを長く続けていくと、こういう感慨もなくなっていくのかなーと思うと、少し寂しくもあります。
……てなところで、それでは今日はこのへんでー。
おやすみなさいー……。いい夜をー……。
発売予定日
2014年7月25日
原画
武藤此史 唯々月たすく 恋泉天音 秋野すばる
シナリオ
丘野塔也 白矢たつき にっし~ 今科理央
過去記事
星織ユメミライ(tone work's)が楽しみだなーということについて (03/31) 星織ユメミライ(tone work's) OPを見て。――星がきれいでした。 (05/01) ニュースごったまぜ。――アキバBlog に載って正直舞い上がってます。 (05/15) 星織ユメミライ(tone work's) 体験版公開がいよいよ今日に迫る! そして新しく発表された曲がいい感じです。 (05/23) 星織ユメミライ(tone work's) 各ヒロインのキャラソンが出揃う! (06/27)(tonework's公式HPより)
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