AXL最新作「レーシャル・マージ」の体験版をプレイしたので感想を書きたいと思います。
まず、期待は裏切られなかった! ということを言いたいです。
すごくよかったです。「レーシャルマージ」はガッツリしたファンタジーものなのですが、やっぱりそういうのってその架空の世界がきちんと描けているかってとても大事なことじゃないですか。まあファンタジーに限る話ではないかもですけど、それにしてもファンタジーにおいて世界構築が大切なことには変わりありません。
で、「レーシャルマージ」はその点においてすごくよかったのです。王都や学校の内部をとても立体的に感じることができましたし、それはキャラがとても生き生きしていたからに他なりません。
……って、これ、OPを観たときの感想でも同じことを言ってましたね。いやこの記事を見ているほとんどの人は知らないですね。2週間前くらいにそう言ってたのです。だから自分は冒頭で「期待は裏切られなかった!」と言ったのです。まさに期待通り、それ以上の作品でした。体験版でこれなのだから製品版ではいったいどうなってしまうのでしょう!
※参照→
レーシャルマージ (AXL) OP __を紹介します!いやーまあほんとによかった。
「レーシャルマージ」を分類するとき「話の先が気になる」タイプと「いつまでもこの世界に浸っていたい」タイプのどちらかと聞かれれば圧倒的に後者です。
そして自分が好きなのもまた後者です。面白ければどちらでもいいんですが、どちらかと言えばの話です。
だからまあ、ほんと、よかったわー……。
期待は裏切られませんでしたが、印象が変わる部分は多々ありました。
例えば主人公。田舎者でお人よし、なんてのは知らされていましたが、まさかここまでとは。
というかお人よしというのも何か信念があってのことではないんですね。単純に無知……優しく言えば純粋なだけなんですねー。
そうでもないと上下関係をブッ飛ばすなんて芸当はできるものじゃないということでしょうか。
絶対に上下関係を壊してやる! という志めいたものを持っていたのだとしたら、ロアに対する態度ももう少し変わったものになっていただろうし、少なくとも「ロア様」という呼び方をすんなり受け入れることなんてしなかったろうし、そこでいさかいが起こっていたかもしれません。
だから彼は無知くらいでちょうどいいのかもしれないです。
それに何かしらの計算を持っていたら散々そういうやつらを見てきた王女様なんかには見破られてしまいそうですしね。
王女様といえばフィリナはちょろかったなー。
あれは主人公の力によるものなのでしょうか。
というよりは、よっぽど今まで変な奴しか周囲に寄ってこなかったと考えた方がいいのかもしれません。
わざわざ話し方をぶっきらぼうに作っているくらいなのだから、相当に大変な人生を歩んできたのでしょう。
王女様ですしね。ある程度はしょうがないのかもです。
だからこそ、ただちょっと注意しただけの主人公に少なからず心を許し始めているわけで……今後主人公君には頑張ってもらいたいものです。彼ならば塔の一件以上のことをしてくれるに違いありません。
そういえば主人公の名前ってウィルなんですよね。
関係ないけど神採りアルケミーマイスターを思い出しました。
同じファンタジーですしね。
あっちには魔物やらなんやら出まくってましたけど、こっちはどうなんでしょう。
魔法生物は存在するようですが……。
上記の塔の一件についても魔法らしきものの存在がうかがえましたし……。
いやはやさてはて。
あとはそうですねー……同室のロアのキャラは想像と少し違いました。
もっと馬鹿貴族というか、クソ坊ちゃまというか、地位の高さを鼻にかけるんだけどアホっぽいという感じのキャラだと思っていました。
大筋は間違っていなかったんですが、想像よりもアホさがなかったです。
あんな変な髪形をしてるのに、何となく賢そうな印象を受けました。
それから画面的なことについてですが、まず背景がよかったです。
開始一発目の画面がこれです。
この田舎感!
確実に発展はしていないけど、さびれてもいない感じ。井戸は村の中心地なのでしょう。倒れずに腐らずにきちんと二つ並んだ樽は今もそこに生活している人間のいることを想像させます。右端の建物の柵と、その前の空間に横たわっている小道もいい感じです。
あー物語が始まったなー、こっからいろいろと広がっていくんだなー、という期待感を抱かされます。
んで、王都。
1枚目と2枚目の両方に川が写っていて、およそ同じものだと思われます。
2枚目の場所が1枚目のどこに位置するのかを考えるとワクワクする胸が生まれてしまいます。
お次に演出。
よかったですよー。何がいいかって立ち絵の使い方が良い。
「立ち絵の使い方が良い」というのにもいろんな種類があると思うのですけれど、「レーシャルマージ」においては、画面の中を縦横無尽に使って表現しているなーという感じです。
これはかなり効果的でした。
特にその場の状態を把握するのにうってつけです。背景のすばらしさと相まって臨場感を高めさせられます。
「いい加減にしろ!!」
フィリスがド迫力で怒鳴っています。
遠くで貴族にちょっかいをかけられているメリルを主人公たちが目撃する場面。
メルルは落ち葉をほうきで片づけていたところでした。
それなのに……。
あっ、そういえば貴族の嫌がらせとか陰口が多々あったんですけど、不思議と胸糞悪さはそれほど感じませんでした。
主人公やメリルに悲壮感がないからかな? と自分は考えていますが、どうなんでしょう。
「空からなんか降ってきた、って、あああ!?」
盗賊の彼らはいったいなんだったんでしょうか。
今のところは最初の一部分しか出てこなかったのでさっぱりわかりません。
彼らにしてもこれから何かしらの物語があるのでしょう。
週末モリーさんの占い屋まで行く主人公一行。
ガラの悪い奴がいるからそれを止めに行く主人公、を見ているその他一行。
遠くで様子をうかがいながらおしゃべりをしている、という感じがすごく出ています。
アリシアはちょっとだけ前に出てるようです。
直後店から出てくるモリーさん。
ただ立ち絵を並べるだけでなくモリーさんを黒い枠で囲うことで、アリシアたちとの間に距離のあることが伝わってきます。
距離感って大事です。
モリーさんの占い屋の前であったひと騒動は、ガラの悪い奴と知り合いの孤児の男の子が現れたことで収束しました。
王都に来てすぐに主人公は物乞いにたかられまくるのですが、その中の一人の子供は妹が病気だなんだと言っていて、彼に主人公は自身の身を削って高価なものを与えてしまいます。たかりの子供の言うことを鵜呑みにしてしまったのです。
これは都会と田舎が別であることを示すための描写であると思われました。
しかし、子供には本当に妹がいて、本当に病気で、後々主人公にお礼をしにきました。
それがモリーさんの占い屋の前でのことです。
ガラの悪い奴も子供を助けてくれてありがとうとお礼を言い、騒ぎを起こしたことを謝って帰っていきました。
主人公のお人よしが目に見える形で報われた瞬間です。
自分はこの時心から嬉しくなってしまいました。
なんて暖かいエロゲなんだと思わされました。
……と、こんな感じですかね。
ヒロインズはみんな万遍なく出ていてそれぞれが沈んでしまうことがなかったです。
それどころか時間が経つにつれて彼女たち同士の距離も縮んでいっていたような気がします。
…………エルル・アーリスを除いて。
彼女に関してはまったく出番がありませんでした。小悪党たちですらあったというのに。
街にサーカスが来るなんて話があったので、来るか? エルル来るか? と期待していたのですが、その前のところで体験版の範囲が終了してしまいました。
製品版にて期待ですね。出し惜しみからの爆発的な可愛さを希望します!
背後にウィルがいるのに気がつかないまま「友達だって!」と言いながら喜びはしゃぐメリルくらいの可愛さを!
あとシステム面ではシーンバックがあるのがとても心強いです。
すべてのエロゲに搭載してほしいところですね。
昔はバックログもあまり搭載されていなかったと聞いたことがあるので、このシーンバッグについても将来的には搭載されていないエロゲがなくなるかもしれないです。というかそうであってほしいです。
Hシーンは最後に二つありました。アリシアとフェリスです。
それではこのへんで失礼します。
いやーでもよかった。体験版の容量自体はあまり大きくないので、みなさんもぜひやってみてください。では!
「レーシャル・マージ」
発売予定日
2014年4月25日
原画
瀬之本久史
シナリオ
北川寒囲
追記: 無事発売されました→
レーシャル・マージ (AXL) 嘘粗筋 / カウントダウン漫画 等の、まとめ。(AXL公式HPより)
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