ぱじゃまソフト最新作「恋愛はーれむ ~大好きって言わせて~」の体験版をプレイしたので、その感想などを書きたいと思います。
悪くないです! が! このノリに慣れるまでが時間かかりましたー……。
だいたい始めて20分くらいまでは正直なところ辟易としてすらいました。
例えば背景がありえないほど雑だったり、CGがもはや立ち絵のアップでしかなく、それゆえそのありがたみが毛ほども感じられず、会話自体も間延びしているというか、登校時間が悪い意味で長ったらしく、教室に入れば強烈な悪意をぶつけられまくり、きっとライターさんはこれを面白いとか思ってんだろーなーと考えながら、空道薫にうんざりし、しかもそれ以降のどの場面にも空道薫が出しゃばってきてうんざり加減はうなぎのぼり、もうこんなゲーム放り投げてやろうかと強く強く思いました。
ですが、それを乗り越えた先には、心地よい空気感がありました。
ええ、いや、ほんと嘘じゃないですからみなさんもやってみてください。
なんというか……独特なエロゲです。
悪い意味じゃないです。
単純にハーレム空間を作りたいのであれば、もっとやりようはあったと思うんですよ。
もっと周囲を排除をして女の子たちのみにスポットを当てることはできただろうし、その彼女たちにしてももっと主人公にラブラブな感じを出すことはできただろうと思います。
しかし「恋愛はーれむ ~大好きって言わせて~」においては、そのあたりが微妙にずれています。
ヒロインたちがかなり強く主人公に惹かれているのだという描写はたくさんありました。
ただ一方で積極的にラブラブになろうとは決してしません。一歩引いて見ているだけというか、始めからハーレムの一員になることこそを狙っているような感じで、それなのに彼女たちに盲目的という印象はまったく受けませんでした。
盲目的に主人公を好いているというよりかは、心の底から慕っているという言葉の方が適している、そういう主人公への寄り添い方をしています。
しかもその慕いかたもそこに使命感めいたものをも感じることができます。
これはとても不思議な感覚です。
ハーレムエロゲの多分に漏れず、主人公はほとんど空っぽな中身をしています。
しかしヒロインたちの中には強い意志を感じることができます。
主人公を慕っているという意志を強く感じるというのももちろんあるのですが、それだけではなく、他のことにもきちんと目を向け、そのうえで主人公を慕っているのです。
ですから作品全体としては空っぽであるという印象は受けない。
それどころか強固な感触すら得ることができます。
いやはや本当に不思議な作品です。
んー……なんというか一周回ってもはや難解な印象を受けました。
ハーレム自体が難解だとかそういうのではありません。
そもそも自分自身ハーレム系の話が好きでして、けっこういろいろ触れてきたはずなんですよ。
ですから今感じている難解という印象は、ハーレムということに対して向けられているのではなく、この「恋愛はーれむ ~大好きって言わせて~」の全体に対して感じているのだと自分では考えています。
まあ、とは言っても、お話自体は至極簡単なものです。
ただ主人公の周囲には女の子がたくさんいて七夕の夜が待ち遠しいね、というそれだけのお話です。
今年の七夕の夜には30年ぶりに天の川に橋が架かると言われている、なんていう挿話もありました。
ですが体験版終了時点の今のところはそこらへんはどうでもいいです。
とにかくヒロインたちを中心に作品全体が不思議な空気感を醸しているというそれだけが肝要なところです。
……という感じで「恋愛はーれむ ~大好きって言わせて~」体験版の感想を終わります。
いつもに増して自分の言いたいことだけを言い切ったという感じになってしまいました。それほどまでに強烈な印象を受けたということでひとつ……。
それでは!
「恋愛はーれむ ~大好きって言わせて~」
発売日
2014年4月25日
原画
七海綾音
シナリオ
夏椿
挿入する場所が見つからなかったので最後にスクリーンショット連打。
個人的に小波咲耶を気に入ったので少々多め。
タイトル画面にはしっかり写っているのに公式サイトではサブキャラ扱いになってる謎なコです。
(C)PAJAMAS SOFT
(ぱじゃまソフト公式HPより)
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